「ワイプ芸」を知っていますか?
テレビ番組のVTR中にタレントの方々が画面端の小窓で見せるリアクションを「ワイプ芸」といいます。転職の選考において主流となっているWeb面接(オンライン面接)で面接官の心をつかむには、このワイプ芸のように「反応する」ことが重要です。
なぜ重要なのか?どのように対策し、練習すればいいのか?リージョンズが転職希望者にお伝えしている、とっておきの面接対策を紹介します。
Web面接における最大のポイントは「反応力」
転職希望者からいただく質問でとくに増えているのはこちら。
「Web面接で気をつけることはありますか?」
服装やカメラの位置など基本的な情報に加えて、私たちがいちばんお伝えしたいのは「反応しましょう!」ということです。
テレビ番組のワイプでタレントの方々が見せるリアクション=「反応」を思い出してください。具体的にはこのようなものです。
- 「表情ゆたかに」「にこやかに」座る
- VTRの内容にあわせて「頷く」
- はっきりと声を出して「相槌」をいれる
- 質問する
- キーワードを感知し、そのままオウム返しをする
「当たり前のことでは?」と思うかもしれませんが、すこし振り返って考えてみましょう。
「あなたは人の話にきちんと反応していますか?」と聞かれたらどうでしょうか?
同僚との世間話、部下との1on1、家庭での会話…….。「反応が出来ている」と思える方は、おそらく3割程度です。かつ、面接できちんと「反応が出来ている」方は、そのまた3割程度だと思います。
つまり面接で必要とされる「反応力」を発揮している方は、10%を切るほどしかいません。
ここまでを通して「自分は反応ができていないかも?」と気がつくだけでも、大きな一歩です。
反応することで面接官を安心させる
そもそも、なぜ「反応」が重要なのでしょうか?
それは相手に「安心感を与える」ためです。会話において相手が反応してくれると、「ちゃんと聴いてくれている」「言いたいことが伝わっている」という安心感が得られます。反対に相手の反応が薄いと、「何か変なこと言ってしまったかな?」と不安になると思います。
面接も同じです。面接官は面接を通して「安心したい」のです。
「ほほえみ、うなずき、視線の動き、頭や手の動き、表情、姿勢」といった反応から「この応募者は安心できる」という情報を面接官は得ています。もし応募者の反応が薄い場合、面接官がどんな心境になるかは想像がつきますよね。
面接では、緊張し、体がこわばり、表情も硬くなるのが普通です。それでも「反応だけはいつもの10倍くらいでやってみよう」と意識すると、面接官が受ける印象は大きく変わります。
一番の練習方法は日常生活で反応を意識すること
感情を表現するのが苦手な方でも、練習によって反応力をアップさせることができます。
ぜひ、日常のさまざまなシーンで少しずつリアクションを大きくしてみてください。「反応」はコミュニケーションのクセなので、日ごろから意識して練習することが大切です。
また、対面と比較すると、PCやスマホを介した「反応」は伝わりづらい傾向があります。Web面接ではワイプ芸を披露するつもりで大げさに反応したほうが、意外とウケがいいのです。
わかっていても、なかなかうまく反応できない……という場合は、会話の相手である“人そのもの”に興味を集中させてみましょう。
面接は、人と人とのコミュニケーションです。初めて会う人と良い時間を過ごそうと思い、その人に興味を持ち、会話に積極的に参加することが大切です。そう考えれば面接は「勝負の場」ではなく「良い時間」になります。
よろしければぜひ、反応を少しでも意識してみてくださいね。
皆さまが面接を「良い時間」として楽しめますように!