Uターン転職の理由や志望動機の伝え方は?人事に届く例文もご紹介

Uターン転職をする際、志望する企業にはその理由をどのように伝えたらよいのでしょうか。

地元に帰りたいという理由をそのまま伝えたらよいのか、それとも、それ以上に伝えるべき内容があるのか悩むものですが、あるNGな理由さえ除けば、言ってはいけないUターン転職の理由はありません。

また、転職理由とともに大切なのが志望動機です。Uターン転職だからこそ、おさえておきたい志望動機の伝え方のポイントがあります。

今回は、Uターン転職の理由と志望動機の伝え方について、例文もあわせてご説明します。

Uターン転職をする主な理由

Uターン転職とは、出身地を離れて首都圏などで仕事をしている人が、故郷に戻って再就職をすることです。

Uターン転職をする人はどのような理由でUターンを決断しているのか、代表的な理由をご紹介します。

Uターン転職をする理由①愛着のある地元で暮らしたいから

一度は首都圏などで就職し経験を積みたいと感じていても、いずれは愛着のある地元に帰ろうと決めている方はいます。また、帰るつもりはなかったのに、離れてみて改めて地元の良さに気づき、Uターン転職を決意する人もいるものです。

このような地方回帰は、若者の人口流出が問題となっている地方にとって歓迎すべきものです。地方回帰を促進するために、大都市圏からの移住者やUターン転職者向けの支援金制度を整えている地方自治体も増えています。

こうした公的支援の後押しもあり、Uターン転職に対する機運が高まっています。

Uターン転職をする理由②結婚や子育てがきっかけとなったから

本人の地元に帰る場合はUターン、本人の地元以外(配偶者の地元が多い)に移る場合はIターンとなりますが、結婚などの人生のターニングポイントでUターン転職を考える方も多くいます。

結婚は、これまで別々に暮らしていた二人が、新たな場所で一緒に暮らすことになるケースが多く、引っ越しを考える機会となります。そのタイミングで、どちらかの両親の側で暮らすことや、同居などを検討することがあるようです。

また、子どもを育てる環境を考えたとき、祖父母である両親と多くの関わりを持ちながら育てたいとか、都会よりも自然が多い環境で育てたいという理由からUターンを希望する人も多くいます。

Uターン転職をする理由③親の介護のため

地元で暮らす親が高齢となり、両親のどちらかが亡くなり独りにさせておけないとか、介護が必要になったなどの理由で、Uターン転職を決断することもあります。

近年では、高齢の親を都会に呼び寄せ同居や近居などをするケースも多いですが、住み慣れた地元を離れることは、親にとって負担が大きいものです。そういった場合、家族の理解を得たうえで、自分たちがUターンをして親の側で暮らす選択をする人もいます。

Uターン転職をする理由④経験を地元で活かしたいから

首都圏の企業となると、規模の大きな会社で働いている方も多くいます。そのような環境で経験を積み評価もされ、誇りや自信もあるなか、このままでよいのだろうかと悩み始める方も出てきます。

都会の大きな会社で数多くいる社員の一人として終わるよりも、自分の経験が活かせ輝ける場所に挑戦したいと考えたとき、土地勘がある地元が候補となりUターン転職を決意する人もいます。

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Uターン転職の理由は正直に伝える

「Uターン転職の理由を企業にそのまま伝えてよいものか」と悩まれる方は多くいます。しかし、理由を正直に話すことは問題ありません。 前述したようなUターン転職の理由をそのまま話してもよいですし、年収のことでも待遇のことでも、偽りなく話して大丈夫です。それに加えて、何かしら「地元への想い」があるのであれば、合わせて話しておきたいものです。

面接官も地元出身者であることが多く、地域に愛着を持っていることが予想されます。そのため、地元愛を伝えることで、面接官はより好感を抱くでしょう。

ただ、「地元への想い」というのは必ずしも地元愛を伝えることだけではありません。たとえば、「地方創生のニュースを見て、自分の○○の経験を地元で活かせるのではと考えるようになった」など、都会にいるときに地元に思いを馳せた瞬間などを、志望理由と絡めて伝えるのも一つの方法です。

NGなUターン転職理由

Uターンの転職理由は正直に話すべきですが、伝え方によっては企業から悪印象をもたれてしまう理由もあります。もし自分の転職理由が以下のものに当てはまっている場合は、あらためて転職理由を考え直してみましょう。

自責性に欠ける理由

Uターンの理由は、あくまでも「自分がしたいからこうする」という自責性が必要です。それなのに、「妻が都会暮らしになじめないと言うから」「親が帰ってこいと言うから」などの他者から言われたという理由では、「また家族に何かを言われたら転職してしまうのでは?」と、採用担当者に不安を与える恐れがあるため避けるようにしましょう。

偽ってUターンを主目的にした理由

本当はいまの仕事が上手くいかないとか、仕事の環境を改善したい、というのが転職の一番の理由なのに、偽ってUターンを第一目的のように話すのはNGです。

多くの転職希望者をみてきた採用担当は、話に矛盾がないかをすぐに見抜くため、偽りなく話しているかどうかがわかります。面接の場では、現状を変えたい「転職」がメインにあり、そこにUターンも候補として考えるようになったと正直に伝えましょう。

明確なビジョンがない「地域貢献」

Uターン転職の理由を伝えるときに、地元に貢献したいとか、地域創生に関与したいと言う人は多くいます。その理由自体は素晴らしいことですが、あまり大げさに話してしまうと、言葉が独り歩きしている印象を与えてしまいます。

私たちが接するUターン転職希望者で、本気で地元貢献を考えている人は、どのように貢献したいのか明確なビジョンを持っています。

「企業理念の地元活性化に賛同する」「CSR活動を通して自分も地域貢献したい」など表面的なものにとどまらず、自分ができる地域貢献の明確なビジョンを話すようにしましょう。

志望動機は転職理由と区別する

Uターン転職では、転職理由の伝え方の他に志望動機の伝え方にも注意が必要です。志望動機はあくまで企業を志望する動機であって、Uターン自体が動機となってはいけないからです。

勤務地となる地元には、志望する企業以外にも多くの企業が存在します。その中で、なぜその企業を志望するのか、志望する企業でなければならない理由を伝えるようにしましょう。

徹底的に企業研究をして熱意を伝える

当然のことですが、まずは志望する企業についての企業研究をしましょう。自分はなぜこの企業を選んだのか、どのようなところに惹かれているのか、製品やサービスの何を魅力的に感じているのかなど、面接で具体的に話せるようにしましょう。

さらに、これまでの自分の経験が、企業の製品開発や顧客開拓などにどのように活かせるか展望を伝えられると説得力が増すでしょう。

企業に必要な人材であること伝える

企業は転職者に、即戦力として活躍することを期待しています。

そのため、自分はこれまで都会でどのような経験を積み、困難な状況をどう乗り超えてきたかなど自分だけのエピソードを伝え、企業の役に立つ人材であることをアピールしましょう。

ただ熱意を伝えるだけでなく、志望企業の現状を自分ならどうより良くできるかを具体的な数値や目標を提示することで、より志望企業で働く自分をイメージしてもらいやすくなります。

入社後のプランを伝える

転職者を採用する際の、企業側の懸念点は、また同じように他社へ移ることはないか、長く働いてくれるかということです。企業に安心してもらえるように、入社後にはどのようなプランや目標があるのかを明確に伝えましょう。

Uターン転職は地元(勤務地)への想いが強いこともアドバンテージとなります。これからは地元で腰をすえて働きたいことを伝え、同様に志望企業でも長く定着する気持ちがあることを語れるとよいでしょう。

【キャリアコンサルタント直伝】Uターン転職理由の例文

ここからは、多くのUターン転職希望者を支援してきたリージョンズが、転職理由の例文をご紹介します。実際に作成する際の参考になれば幸いです。

親の近くで暮らしたい理由の場合

介護や両親のどちらかが他界したなど、親の近くで暮らしたいと感じたことが理由の場合、事実をそのまま伝えて問題ありません。

仙台で暮らす両親が高齢になったため、Uターンしたいと考え、転職を検討しています。

わたしは、大学への入学と同時に地元を離れ、現在まで15年間、東京で暮らしてきました。いつかは地元にUターンしたいとは思っていたのですが、これまで東京での仕事も充実しており、なかなか行動に移すことができませんでした。 この年末年始に久しぶりに帰省して両親と会ったときに、足腰が弱っている姿を見て、二人とも年をとったな……と感じてしまいました。まだ介護が必要といった状況ではないのですが、子どもが小学校に上がる前のこのタイミングで地元にUターンすることを決意しました。

子育てを地元でしたい理由の場合

子どもが生まれたのをきっかけに地元で暮らしたいと思った場合、親の協力を得ながら子育てをし、働きたいということや、地元の自然の多さが子育てに魅力的だからなど、思ったことを素直に伝えましょう。

子育ての環境を考えて、地元へUターンしたいと思ったことがきっかけです。

わたしは大学卒業後、東京で就職し、現在も東京に住んでいます。いま子どもが保育園に通っているのですが、コロナで登園自粛となってしまい、この数ヶ月、仕方なく自宅保育をしていました。まだ小さいので注意してもすぐに室内を走りまわってしまい、住んでいるアパートの階下の人にはずいぶんと迷惑をかけてしまいました。 子どもには元気に遊んでほしいと思う一方で、なかなかいまの環境では難しいと実感し、思い切って一軒家を購入しようと考えました。どこに家を建てようかと考えていたとき、やはり私と妻の出身地である札幌にしたいと思い、これを機に札幌に戻ろうと思っています。

家庭の事情以外の場合

独身の方など、家庭の事情以外の理由でUターンを考える人は、地元で好きなことをしたいから、という理由が多いようです。

それを正直に話して、地元に愛着があることを伝えるとともに、なぜ今のタイミングで戻ろうとしているかも話すようにしましょう。

生まれ育った地元で暮らしたいと思い転職を考えています。

わたしは東京で暮らして10年になるのですが、いまでも毎年夏になると、宇都宮のお祭りの運営側として活動しています。そこに参加するたびに、人の温かさを感じ、地元に戻りたいという気持ちが高まっているのを感じていました。 仕事でも、今年の3月末に、これまで5年かけて進めてきたプロジェクトが完了する予定でして、いまこのタイミングで地元に帰ることを決め、転職活動をしています。

これらはあくまでも例文です。企業に伝わる転職理由、志望動機となるように、参考にしてみてください。

Uターン転職の理由の伝え方はリージョンズへ

リージョンズでは「暮らしたいところで思い切り働く」をテーマに、大都市圏から北海道・宮城・栃木・茨城へのUターン・Iターンを考える方のための転職支援サービスを行っています。

ここまでUターン転職の理由の伝え方についてお話しましたが、実際に転職のご支援をする場合は、一人ひとりの状況やご志向に沿って一緒に考えております。

今すぐの転職はもちろん、中長期でのキャリア構築も歓迎です。Uターン転職を考えている、自分のキャリアも豊かな暮らしも手に入れたい、という方はぜひリージョンズにご相談ください。

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