Uターン転職で後悔しない!地元で安心して働き暮らすためのポイント

Uターン転職をすれば、「両親が側にいる」「都会より自然が多い」「通勤ラッシュから解放される」といったメリットが多くありますが、良い面だけではないのがUターン転職です。

とくに、自分一人ではなく家族を連れてUターン転職をする場合には、配偶者や子どもの理解を得る点も必要です。これまでの生活と大きく変わることを説明し、自分自身もUターン転職について納得していないと後悔をしてしまうことになります。

地元に帰った後に、「こんなはずではなかった」とならないために、実際にUターン転職をした人はどのようなことで後悔し、また後悔しないために何ができるかを考えていきましょう。

Uターン転職は後悔する?

Uターン転職とは、生まれ育った故郷から離れて他の県で就職をした後、再び故郷に戻って転職をすることです。

Uターン転職をする理由の中には、「高齢になってきた両親の側で暮らしたいから」「自然が多い環境で子育てができるから」「通勤ラッシュから解放されたいから」などがあるでしょう。

これらの希望が叶うUターン転職は、豊かな暮らしができそうで素晴らしいもののように思えます。しかし、良い面ばかりを見てUターン転職を進め、実際に地元に帰ってしまっては後悔する結果が待っています。

Uターン転職にはメリットだけでなく向き合わなければならないデメリットがあるものです。そして、それが自分一人の問題だけでなく、家族も一緒に移動する場合なら、さらに考えなければならない点が増えてきます。

配偶者の仕事はどうするのか、子どもは転校するのか、十分な教育環境はあるのかなど、家族の暮らしが満足いくものになるかも考え調べていかなければなりません。

家族が、Uターン後に「こんなはずではなかった」と後悔しないためにも、納得のいくUターン転職を実現させましょう。

Uターン転職でこんなことに後悔する

ここからは、実際にUターン転職を経験した人の声から、どのようなことに後悔するかをご紹介します。これらの点と向き合えているのか、家族からの同意は得られているのかをチェックしてみてください。

仕事に関する後悔

Uターン転職をするにあたって、しっかりと企業研究や転職後の自分の立場がイメージできていないと、仕事について後悔をすることになります。

希望職種で働ける場が少ない

首都圏と比べると、地方へのUターン転職では選べる職種がどうしても限られてしまいます。

自分が希望している職種で、地方で選択肢が豊富にあるとは限りません。専門的な職種になれば、地方では満足に転職活動さえできないかもしれません。

年収が下がる

地方で働くとなると、大都市圏にあるような大企業ではなく、中小企業への就職がメインとなることが多くなります。そうなると仕事の規模も小さくなり、年収が下がってしまう傾向にあります。

「何でも屋」になりがち

都会の大企業で働いていた人が、地方の中小企業に転職すると驚くことの一つに、仕事の範囲が広いことがあります。大企業では縦割り組織で、自分の専門の仕事を極めていれば良い、むしろそれが望まれる環境であるかもしれません。

しかし、中小企業では、横断的に仕事をすることになり、自分の専門外の仕事も含めて、「何でも屋」にならざるを得ない環境にギャップを感じるといいます。

例えば、営業職であってもエンジニアを束ねるプロジェクトマネジメントを任されたり、採用業務も担ったり、展示会対応もしたりと、一人何役も担わなければならないことに後悔することもあるようです。

地元で暮らすことの生活面の後悔

かつて育った地元でも、年数が経てば変化していることもありますし、自分の状況が変われば故郷を見る目も変わります。Uターン転職をしてみて気付く、生活面の後悔についてまとめました。

家選びに時間が割けない

転職活動中は忙しく、また地元が遠いため、引っ越し先の家を内見することができないまま家を決めてUターンする人もいます。

間取り図や周辺環境を資料などで確認していたとはいえ、実際に住んでみると想像とは違った部分が出てきて、もっと家選びに時間を割いていればよかったと後悔するのです。

車がないと不便

地方では、都会のように公共交通機関が整備されていない所が多く、車社会が当たり前の地域もあります。

車がないと通勤や日常生活に支障が出ることもあるため、転職前は車を所持していなかった人も、Uターン転職後には車を購入するケースが多くあります。

また、車があると駐車場代もかかり、維持費やガソリン代など、車を持つことによる出費に悩まされています。

生活リズムが違う

都会と違って、地方は公共交通機関が整備されていないと述べましたが、さらに地方では、終電の時間が早くなります。バスの場合は、電車よりももっと早く本数も少なくなります。

電車に乗りたいときに駅に行けば、すぐに次の電車がやって来る都会とは異なり、地方では時刻表を確認しながらの行動となり、その生活リズムの違いになかなか慣れない人も多くいるようです。

意外とお金がかかる

地方に移り住めば、都会よりも出費が少なくなりそうなイメージを持っている方も多いですが、実は意外とお金がかかるのが地方の暮らしです。

まず、物価は都会にいる時とさほど変わらないと思っておいた方がいいでしょう。日本国内における物価の上下幅はたかが知れています。
日常で利用するスーパーも、地方は競合相手が少ないため価格競争が起きづらい状況になっています。激安を売りにした店などが少ないため、都会で使っていたスーパーに比べてむしろ地元の方が高いことにUターン後気付く人も多くいます。

住宅(家賃)と外食は首都圏に比べて安価ですが、前述したように車の維持費のような出費の増加で相殺されることもあるようです。

気候が厳しい

これはとくに、東北〜北海道にUターンする場合の話ですが、冬場のあまりの寒さや毎日の雪かきに戸惑うことがあるようです。

かつて暮らしていた地元でも、首都圏での暮らしが長く続けば、その気候の厳しさも忘れてしまうのでしょう。久しぶりに戻って、こんなにも辛いものだったのかと実感するのです。

生まれ育った本人が思う程ですから、その環境で暮らしたことのない家族はさらに気候の辛さに悩まされます。

車通勤のストレスが生まれる

都会で働いていた時は苦痛だった通勤ラッシュから解放される一方で、地方では車通勤のストレスを感じることもあります。

首都圏と比べれば通勤時間は短くなるものの、渋滞に巻き込まれたり、一部の運転マナーの悪いドライバーに悩まされたりと、車通勤は神経を使う場面も多いようです。

また、仕事帰りに軽く一杯飲みたいときも、自宅までの距離があるため運転代行を頼むとなるとそれなりにお金がかかります。そのため、都会で働いていた時のように気軽に飲みに行ける状況ではなくなってしまいます。

家族に関する後悔

Uターン転職する本人は、地元に両親がいることが多いですし、友人知人もいて人間関係についての不安は大きくないでしょう。しかし、家族は新たな環境に飛び込まなければならず、想像以上の不安とストレスを抱えてしまうものです。

教育面に不満

地方は都会よりも学校が少なくなるため、進路の選択肢が狭まってしまいます。また、お受験の文化がそこまで浸透していない地域もあり、教育熱心な家庭の場合は物足りなさを感じるようです。

都会育ちで、自分自身や配偶者が受験を経験してきている場合、地方の教育環境を不安に思い、都会との教育格差を感じてしまいます。

転校が発生する

Uターン転職に伴って、子どもの転校が発生し後悔することもあります。多くの方が、子どもに転校をさせたくないので未就学児のうちに転職を完了させますが、事情により転校が必要になることもあるでしょう。

子どもにとっては、慣れ親しんだ学校を離れ、また一から友人関係を築かなければならず、子どもに寂しい思いをさせたと後悔することがあります。

家族で遊ぶところが少ない

都会ではいち早く流行が取り入れられ、刺激的な遊び場所も多く、休日は家族で楽しんでいたという方も、地方ではそうはいかずに不満をもつこともあります。

美術館などの文化的施設の数も減りますし、子ども向け施設も限られたものだけになります。

新たに開拓する遊び場所がなく、マンネリを感じることもあるようです。

公共交通機関が不便

生活面の後悔の中でも挙げましたが、公共交通機関が整備されていないことは、家族にも後悔をさせることになります。

例えば、配偶者が就業しようと思っても、免許を持っていない場合は仕事の選択肢が限られてしまいます。また、仕事内容でも車を使用することが前提となっていることも多くあるのです。

お子さんも、公共交通機関が発達していないと通学で大変な思いをすることになります。地方によっては、親世代にあった学区制が廃止された所もあります。学区制があれば通学範囲に限りがあるため、時間やアクセスなどさほど苦労をせず通学できていました。

しかし、学区制が廃止された地域で遠い学校を選択した場合は通学時間が増え、さらに公共交通機関が整備されていないと学校へのアクセスで大変な思いをすることになります。

家族の就業や通学のことを考えてUターン転職や住む場所を決めなければ、家族が疲弊する暮らしになってしまいます。

Uターン転職で後悔しないためのポイント

Uターン転職で実際にどのようなことに後悔するのかがわかったら、事前に対処するべきことも見えてきます。

自分自身と家族全員が納得できるUターンになるために必要なポイントをご紹介します。

家族の同意を得る

後悔しないUターン転職に最も必要なことは、家族の同意を得ることです。そのためには、転職する理由を自分の中できちんと整理して、話せる状態にする必要があります。

「今の仕事がなんとなく嫌だからUターン転職したい」と伝えても、きっと「もっと今の環境で頑張ってみれば」と返ってくるだけでしょう。

  • なぜUターン転職したいのか
  • Uターン転職でしか得られないものは何か
  • Uターン転職で発生する家族の不安はどう解消するか
  • 今後の家族の人生設計

などを家族に理解できるように説明できれば、そこでやっとUターン転職を検討してもらえる段階に入ります。

その後も、家族からの質問には不安が残らないように答え、熱意をもってUターン転職の希望を伝えることで同意を得るようにしましょう。最終的に応援してもらえるスタンスになれば家族も心から納得し、自分自身も、Uターン後のギャップに後悔することもないでしょう。

家庭のお金事情を把握する

信じられない話かもしれませんが、実は、自分の給与の内訳を知らない人は意外と多くいます。額面いくらで、税金はいくら引かれ、手取りはいくらになり、その内住宅手当はいくらで……など、きちんと把握できていないのです。

Uターン転職をしたら、それらがどのように変わるのか、どれくらいの貯金があればスムーズにUターン後の生活に移行できるのかなどをイメージしなければなりません。首都圏の大企業と地方の中小企業では、手当や福利厚生も大きく異なる場合があるので、事前にしっかり確認しておきましょう。

また、住民税は前年の収入額に基づいて支払うことになります。転職後に年収が下がる場合は入社1年目に住民税の負担が重くなることも注意が必要です。

地元の生活状況を把握する

Uターン転職を決めたら、改めて地元の生活状況を確認しておきましょう。公共交通機関なども含めて、自分が暮らしていた頃とは随分と変化が起きているはずです。

家族の暮らしが、Uターンをしてどれだけ変わってしまうのか、その変化にどのように対応し家族で乗り越えていくのかを話し合っておきましょう。

地方ではとくに、住む所によってはご近所付き合いが濃密な地域もあります。町内会での草むしり、消防団や子ども会、お祭りなど、苦手な人には苦痛なものになるかもしれません。

早くに地域に馴染めるメリットでもありますが、首都圏のような人付き合いに慣れている家族の負担を減らす努力が必要です。

Uターン転職で後悔しない転職活動の流れ

Uターン転職を決意すると、都会で身につけたスキルを生まれ故郷で発揮できると張り切る気持ちが出てきます。

しかし、気持ちばかり前のめりになり、間違った段階を踏んで転職活動を進めては、自身も家族も後悔する結果となってしまいます。

そこで、後悔しないUターン転職活動の流れをおさえておきましょう。

  • 初期段階(=Uターンを考え始めた段階)で家族に相談し、同意を得ておく
  • 転職エージェントに相談する前に、一度は家族に話して同意を得ておくのが理想的
  • 配偶者も転職が必要になる場合、よく話し合ってから動くこと
  • 転職先が決定する前に、退職しない、Uターンしない

Uターン転職活動では、家族の同意を得ることがとても大切です。配偶者や子どもがUターンに納得してくれていれば、転職活動で悩んだときに背中を押してくれる、心強い存在にもなってくれます。ぜひ、早い段階から家族には相談しておきましょう。

自分も家族も後悔しないUターン転職を

Uターン転職は、人生の大きなターニングポイントです。転職後の暮らしが家族全員にとって満足いくものになるかどうかは、正しい段階が踏めるかどうかにかかっていると言っても過言ではありません。

最初は同意を得られず気持ちが揺らぐことがあるかもしれませんが、本当にUターン転職をしたくて家族のためにもなると思うのなら、後悔しないように気持ちを伝えましょう。Uターン転職は、自分自身のキャリアや家族のこれからについて真剣に考える素晴らしいきっかけとなるでしょう。

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