【転職面接の逆質問対策】人事・部門・役員(最終)面接ごとの逆質問例とは?

面接の合否を大きく左右するのは、「逆質問」の時間です。面接は面接官がリードして進行しますので、転職者は「相手の質問に対して答える」という受動的な立場にあります。しかし面接のなかで唯一、逆質問の時間だけは転職者が能動的に発言することができます。転職者にとって自由に主導権をもてる絶好の機会なのですが、それにもかかわらず、逆質問への準備を蔑ろにしてしまうケースが散見されます。

今回は、逆質問の時間が苦手、何を質問すれば良いか分からない、という転職者でもすぐに使える逆質問例を多く用意しました。志望する企業から内定が得られるように、一次面接から最終面接まで、逆質問の時間を最大限に活用していきましょう。

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この記事を監修したコンサルタント

高山 綾美(Takayama Ayami)
リージョンズのコンサルタント。大学4年間を東京で過ごしたのち栃木にUターン。2015年にリージョンズ株式会社へ入社。愛する地元栃木の企業と転職希望者のために奮闘中。
保有資格:国家資格キャリアコンサルタント

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逆質問の目的

企業・面接官から見た逆質問の目的

企業はなぜ面接で逆質問の時間を設けるのでしょうか。

面接の定番だから「何となく」という企業もあるでしょうが、採用に力を入れている企業ほど、逆質問で「何を聞いてくるか」を重要視しています。

先述した通り、逆質問は転職者が能動的に発信できる時間であり、逆質問をする・しないも含めて転職者の自由です。だからこそ転職者の意欲や姿勢、価値観やビジネススキルが顕著に表れます。ここでは「意欲・姿勢」と「価値観・ビジネススキル」に分けて解説していきましょう。

転職者の意欲・姿勢を見る

自分が本気で入社したいと思っている企業であれば、自然と「もっと知りたい」という気持ちになるはずです。

これは企業でなくても、人(恋人・アーティストなど)でも物事(ファッション・地域など)でも、何にでも当てはまることです。そして知れば知るほど、さらに知りたいことが増えていく、という無限のループになっていきます。

面接においても、面接官は自社のことを「もっと知りたい」と思ってくれているか=自社に興味関心を持っているかということを見ています。逆質問にその気持ちが感じられなければ、面接官は「自社の志望度はおそらく低いだろう」と考え、他の応募者を優先して選考することも十分に考えられます。

転職者の価値観・ビジネススキルを見る

逆質問は自由であるがゆえに、転職者の価値観やビジネススキルが分かります。

価値観については人それぞれ自由であり、良い悪いというよりは「違い」です。では、面接官は何を見ているかというと、逆質問で聞かれたことから転職者の価値観を推測し、自社の価値観と合致しているかという点です。

また、よく「鋭い質問」という表現をしますが、質問力はビジネススキルでもあります。大勢の参加者がいる研修やセミナーでも「鋭い質問」をする人は一目置かれることがありますが、面接の逆質問でも同じことが言えるのです。

転職者からみた逆質問の目的

次に転職者側から見た逆質問の目的にはどのようなものがあるでしょうか。

一つは内定を得るための自己アピールです。逆質問は自由に発言できる時間ですので、「暗に」自己アピールすることもできます。

もう一つは、自分が入社すべき企業かどうかを判断するための情報収集です。内定が得られたとしても、自分が入社したいと思える企業かどうかは分かりません。転職者にとっては、企業をジャッジする目的もあるのです。

自分をアピールする

企業側から見た逆質問の目的でもある「意欲・姿勢を見る」と「価値観・ビジネススキルを見る」を念頭に置き、「暗に」自己アピールをするとよいでしょう。

なお、ここで気をつけたいのは、自己アピールと言っても、逆質問の時間で「自分のこと」を延々と話してしまってはいけないということです。逆質問を通じて、相手への興味関心があることを伝え、面接官から「他の応募者とは一味違うな」と思ってもらえれば、自ずと企業からの評価は高まります。

意思決定に必要な情報を収集する

どれだけ聞きにくいことであっても、入社すべき企業かどうかを判断する上で、必要な情報は集めなければなりません。ここでいう必要な情報とは、人それぞれで異なりますし、さらには転職活動状況によっても異なります。

例えば、絶対に入社したい企業なのであれば、逆質問で聞くべきことは、必要最低限のことで十分でしょう。

一方で併願先と迷っている場合には、必要な情報は増えていくことでしょう。どれだけ内定を得たとしても入社できるのは1社のみです。その1社を決めるためには、併願先との優先順位を明確にできるだけの情報が必要となるでしょう。いまのあなたにとって必要な情報は何かという観点で考えることが大切です。

逆質問でおさえておきたいポイント

これまで企業サイド、転職者サイド、双方からの目的を見てきましたが、ここでは実際に逆質問をするうえで、絶対におさえておきたいポイントをまとめていきます。

質問する順番に気を付ける

結論から言うと、「暗に自己アピールするための逆質問」→「意思決定に必要な情報収集のための逆質問」、という順番で質問するようにしましょう。なぜならば、面接官が転職者の価値観を判断するうえで、はじめに受ける質問ほど「相手にとって重要度が高い」と感じるからです。面接官に自己アピールを印象づけるためにも冒頭に逆質問するようにしましょう。

またこれにはもう一つ理由があります。面接官は、評価の高い転職者であるほど、その転職者からの逆質問に丁寧に回答しようという心理が働きます。まず自己アピールとなる逆質問をして、面接官に「この人を採用したい」と思ってもらえれば、その後の意思決定に必要な情報も得られやすくなります。

※「自己アピールするための質問」と「意思決定に必要な情報収集のための質問」は明確に分けられないケースもあり、2つの目的を兼ねた質問も多々あります。あくまでもイメージとしてお考えください。

仮説・意図→質問の流れを意識する

面接官は転職者の逆質問に対して、意に沿った回答をしようと心がけています。そのため、転職者側もただ単に質問だけをするのではなく、自分自身の仮説や意図も合わせて伝えることを意識しましょう。その方が面接官も回答しやすく、誤解を受けることも避けられます。

仮説・意図を伝えることは「暗に」自己アピールをすることに繋がる

仮説を立てるには、事前に企業研究をしていなければなりません。仮説を伝えることで「自分は十分に企業研究をしてきた=興味関心を持っています」という面接官へのメッセージにもなるのです。
例:「御社が○○を導入したという新聞記事を拝見しまして、これは××に対する取り組みの一環だと思うのですが、導入後の課題や今後の進捗状況など教えていただけますか?」

また、意図を伝えることも非常に有効です。意図を伝えることで、自分自身の価値観や大切にしてきたことを、相手に知ってもらうことができます。
例:「私はこれまで○○ということを大切に仕事に取り組んできたのですが、御社で全社員に共通する考え方や価値観があれば教えていただけますか?」

面接官に合わせた質問をする

企業に逆質問をするときは、必ず「面接官は誰か(役職・肩書)」を確認しておきましょう。なぜならば、面接官ごとに答えやすい質問とそうでない質問があるからです。逆質問は転職者にとって必要な情報を収集する場でもありますので、的確な回答が期待できる相手を選んで逆質問をしなければ、その目的が果たせません。

これについては次章で、人事面接、部門面接(配属部署・現場面接)、役員面接(最終面接)の3つに分けて詳細に解説していきます。

面接官ごとの逆質問対策

ここからは面接官ごとの具体的な逆質問対策について解説していきます。人事面接、部門(配属部署・現場)面接、役員(最終)面接の大きく3つに分けてみていきましょう。それぞれ立場が異なりますので、その心理も知っておくと、どのような逆質問が適切か判断しやすくなります。

人事面接の逆質問

一次面接の定番は人事面接です。特に新卒面接では一次面接は人事というパターンが最も多いでしょう。一方で、中途(転職)面接の場合は、一次面接で人事と部門(配属部署・現場)が同時に行われることもありますので注意が必要です。

人事担当者の立場(心理)

人事担当者の目的は「各部門からの依頼に基づき、求める人材を募集し採用すること」です。知っておきたい人事担当者の立場(心理)としては、

  1. 自分自身が採用したいわけではない(採用したいのは各部門であり現場)
  2. 人事の顧客は社内(部門)にある

ということです。

制度や働き方など人事労務に関して、最も詳しいのは人事担当者です。一方で、仕事内容(専門的な技術ややりがいなど)については、自分自身が経験しているわけではないので、情報に乏しい可能性があります。専門的な仕事内容や部門(配属部署・現場)固有のことについては、逆質問する相手として適任とは言えないでしょう。

人事担当者に逆質問すべき分野

  • 企業規程、制度や福利厚生
  • キャリアステップや研修プログラム
  • (全社共通の)社風や風土
  • 社員構成(男女・年齢・新卒中途割合)
  • 労務環境(残業時間・有給取得)

人事担当者に逆質問すべきでない分野

  • 具体的な(専門的な)仕事内容ややりがい、求められるスキル
  • 部門(配属部署・現場)が抱える課題や解決に向けての取り組み

人事担当者への逆質問例

  • 将来は経営に近い位置で仕事をしたいという思いがあるのですが、中途採用で役員や管理職としてご活躍されている方はいらっしゃいますか?
  • 求人票で○○という制度を拝見しましたが、どのようなものか教えていただけますか?
  • ○○という事情があり、○年後まで現在の住まいから動くことができないのですが、転勤の頻度や制度について教えていただけますか?
  • 現在週○日はリモートワークをしており、業務内容によっては効率の良さを感じているのですが、リモートワークに関する考え方や制度について教えていただけますか?
  • 子どもがまだ小さいため、できる限り家族との時間を大切にしたいと思っているのですが、差し支えない範囲で実際の残業時間の目安を教えていただけますか?

部門(配属部署・現場)面接の逆質問

部門(配属部署・現場)との面接は、一次面接もしくは二次面接で実施されるケースが多いです。また部門(配属部署・現場)に決定権限がある場合は、最終面接となることもあり得ます。

部門(配属部署・現場)の立場(心理)

部門(配属部署・現場)の目的は「自部門の目標を達成するために、必要な人材(一緒に働く仲間)を採用すること」です。知っておきたい部門(配属部署・現場)の立場(心理)としては、

  1. 自分たちが求めるスキルを持っている人を欲している
  2. 仲間として一緒に仕事がしたい人を欲している

ということです。

仕事内容に関する専門性の高い事柄やスキルについて逆質問するには最も適した面接官です。また実際に入社した際に一緒に働く仲間になりますので、経験・スキルはもちろん、キャラクター(性格)も見られていることを意識して逆質問を考えましょう。

部門(配属部署・現場)に逆質問すべき分野

  • 具体的な(専門的な)仕事内容ややりがい、求められるスキル
  • 部門(配属部署・現場)が抱える課題や解決に向けての取り組み
  • 部門(配属部署・現場)で活躍している人の共通点
  • 部門(配属部署・現場)の社風や風土

部門(配属部署・現場)に逆質問すべきでない分野

  • 企業規程、制度や福利厚生
  • 全社横断のキャリアステップや研修プログラム

部門(配属部署・現場)への逆質問例

  • 今回募集している人材には○○を期待されていると考えているのですが、それ以外に期待されていることや補足などあれば教えていただけますか?
  • できる限り仕事のイメージをつけておきたいと思っているのですが、代表的な一日のスケジュールを教えていただけますか?
  • 現在、○○部で抱えている課題はどのようなものがあるか、差し支えない範囲で教えていただけますか?
  • 私の得意領域は○○だと思っており、御社の××の分野で経験が活かせると考えているのですが、ご意見を伺ってよろしいでしょうか?
  • ○○部でご活躍されている方の共通点や特徴などがあれば教えていただけますか?

役員(最終)面接の逆質問

一次面接、二次面接を経て、最終面接では社長をはじめとした役員が面接官となることが多いです。ここまでくると内定の確率はかなり高まりますが、なかには最終面接で不合格となることもあります。役員の立場(心理)を理解し、適切な逆質問で内定を手繰り寄せましょう。

役員の立場(心理)

最終面接を担当する役員の目的は「経営目的やビジョンを達成するために、必要な人材(経営課題を解決してくれる人材)を採用すること」です。知っておきたい役員の立場(心理)としては、

  1. 全社的な観点から経営課題を解決できる人を欲している
  2. 経営理念やビジョンに共感してくれる人を欲している

ということです。

役員は全社の経営課題や担当領域の経営課題を解決できるかという観点でジャッジを下していますので、経営全般や全社横断的な大きな視点からの逆質問をする相手として適しています。部門内での仕事の割り振りや日々のオペレーションについては詳細まで理解していない可能性がありますので留意しましょう。

役員に逆質問すべき分野

  • 経営理念、ビジョン
  • 経営課題やそれを解決するための取り組み
  • 経営者(役員)の価値観、考え方

役員に逆質問すべきでない分野

  • 企業規程、制度や福利厚生
  • 具体的な(専門的な)仕事内容ややりがい、求められるスキル

役員への逆質問例

  • ホームページやIR資料を拝見しまして、○○というビジョンを掲げられていると思うのですが、そのなかでも××についてもう少し教えていただけますか?
  • 経営者である○○社長から見た、現在の経営課題について教えていただけますか?
  • 社長メッセージを拝見して、○○をとても大切にしていると感じたのですが、××社長のお考えをお聞かせいただけませんか?
  • Web上の○○というサイトで公開されている××社長のインタビュー記事を拝見したのですが、△△という点にとても共感しました。△△という考えを、どのように経営に活かしているのか教えていただけませんか?
  • 最近では○○業界は××という課題が取り沙汰されていますが、御社ではどのように対処していこうとお考えでしょうか?

面接官に合わせようとすると質問が偏ってしまうことも

面接官ごとに答えやすい分野とそうでない分野があることは事実ですが、これに固執しすぎる必要はありません。例えば、面接官が人事担当者のみの場合、仕事内容に関する質問を避けようとすると「制度に関する質問ばかりになってしまった」ということもあり得るでしょう。
そういうときは、「○○技術の詳細について質問をしたいのですが、この場で質問してもよろしいでしょうか。次の機会をいただけた場合に、研究開発部門の方にお聞きしたほうがよろしいでしょうか。」といった具合に相手に配慮しつつ逆質問することをお勧めします。

NGな逆質問例

これまで面接官ごとの立場(心理)や逆質問例をみてきましたが、すべてに共通してNGな逆質問例も紹介しておきましょう。

すでに公表されていることに関する逆質問

ホームページやIR資料ですでに公表されている内容を逆質問することは、面接官に「自分は企業研究をしてきませんでした」と言っているようなものです。転職者の立場に置き換えても、職務経歴書に記載していることを面接官から質問されたら「事前に職務経歴書を読んでくれていないな」と感じて、その企業への意欲が下がるはずです。最低限、Web上で公開されている情報には隅々まで目を通しておくことをお勧めします。

なお公開されている情報に目を通した上で、さらにそれを深掘りする逆質問は企業から好印象となりますので積極的に取り入れましょう。

抽象的で答えにくい逆質問

あまりにも抽象度が高い逆質問は、面接官の立場から何を答えてよいか分からない場合があります。抽象的な逆質問をするときは、少なくとも前段で質問の意図を伝えることを意識しましょう。そうすることで、転職者にとっても、意図した回答が得られるというメリットがあります。

特定質問(はい/いいえで答えられる逆質問)

特定質問が悪いわけではありませんが、できる限り拡大質問をするように心がけましょう。特定質問は単調なやり取りで終わってしまうケースもあり、面接の場が盛り上がりにくいというデメリットがあります。一方の拡大質問は会話として盛り上がることが多く、転職者にとっても、より多くの情報を得られるというメリットがあります。

採用ポジション(役職や立場)にそぐわない逆質問

企業が中途採用する上で、20代に求めるものと40代に求めるものは全く異なります。自分に何が求められているかを踏まえて逆質問を考えましょう。例えば、入社後の研修プログラムについて逆質問することは、ポテンシャルを期待されている20代であれば良いですが、即戦力でマネジメントを期待されている40代にはお勧めしません。

採用ポジション(役職や立場)にそぐわない逆質問は、面接官に不安を与えてしまう可能性があることに留意しましょう。

具体的な待遇(給与)に関する逆質問

どれだけ逆質問しにくいことでも、意思決定に必要な情報は得なければなりません。それが労務環境(休日・残業時間など)であっても聞くべきです。しかし具体的な待遇=年収・月収はいくらかについては、面接で聞くことは適切ではありません。なぜなら具体的な待遇(年収・月収)は面接結果を踏まえて、社内で検討して決まるものだからです。面接の場で具体的な金額を聞いても、まだ回答できない可能性が高く、逆質問は避けた方が無難でしょう(具体的な待遇は、内定時の労働条件通知書で明示されます)。

一つ誤解のないように付け加えると、具体的な金額ではなく、給与制度や評価制度について、面接で逆質問することは問題ありません。制度であれば面接時点でも答えることが可能だからです(逆質問する相手は人事担当者が適任です)。

また、面接官から希望年収を聞かれた場合は、正直な希望を答えるとよいでしょう。そのうえで、もし希望年収を下回った場合でも検討の余地があるのであれば、その旨を付け加えることをお勧めします。

逆質問Q&A

逆質問はいくつ用意したほうが良いか
できる限りたくさん用意しておくことをお勧めします。そのうえで面接の逆質問の時間では3~5つ程度を目安に質問するとよいでしょう。なぜできる限りたくさん用意しておくかと言うと、逆質問に至るまでの面接過程で解決してしまうものも多いからです。用意してきた逆質問がすべて解決してしまい、逆質問することがなくなってしまった、ということにならないよう、多ければ多いに越したことはありません。
逆質問したいことがたくさんある場合はどうすると良いか
希望順位が高い企業ほど、入社後のことをイメージして、あれもこれもと逆質問したいことが出てくるものです。それ自体はとても良いことではありますが、面接の場で用意してきた逆質問をすべて聞くことは好ましくありません。3~5つ程度を目安にしましょう。どうしても、それ以上の逆質問をしたい場合には、「質問したいことが○つあるのですが、お時間大丈夫でしょうか?」と一言断っておくことをお勧めします。面接官もその後にスケジュールがあるかもしれませんので、最低限のビジネスマナーとして心得ておきましょう。
逆質問する・しないの取捨選択はどうすべきか
逆質問したいことがたくさんある場合、まずは「入社意思決定にどうしても必要な情報」を得るための逆質問は絶対に外さないようにしましょう。そのうえで、自分の興味関心や価値観に照らして、心から聞きたいと思えるものを選択することをお勧めします。今回、逆質問例をたくさん挙げましたが、小手先のテクニックで聞きたくもないことを逆質問しても、それは面接官に伝わってしまいます。逆にマイナスの印象を与えてしまうことになりますので、絶対にやめましょう。
メモを見ながら逆質問するのはOKか
全く問題ありません。ただ「事前に準備してきたので、メモを見ながらでもよろしいでしょうか?」と一言伝えましょう。面接後に重要な逆質問を「聞き忘れた」となるより、メモを見ながら間違いなく逆質問をする方が、よっぽど理にかなっています。
労務環境についての逆質問はOKか
全く問題ありません。入社意思決定に必要な情報であれば逆質問しましょう。ただ労務環境(休日・残業時間)については逆質問しにくいという転職者も多いようです。そのときには、しっかりと意図も伝えてあげることが重要です。「前職では月○○時間という残業が常態化していたため、念のため質問したいのですが、御社の残業時間の目安について教えていただけますか?」「必要なときに残業することは問題ありませんが、子どもがまだ小さいため、事前に夫(妻)とイメージの共有はしておきたいと思っています。入社後の平均的な残業時間の目安を教えていただけますか?」など、事実・気持ちに即して逆質問しましょう。

以上、人事・部門・役員(最終)面接ごとの逆質問対策を解説してきました。逆質問が苦手という転職者もいると思いますが、一次面接から最終面接に至るまで、ポイントを抑えて逆質問をうまく活用しましょう。逆質問の時間は、転職者が能動的に発言することができる唯一の機会です。事前に準備した逆質問をそのまま面接官にぶつけることができるのです。逆質問は事前準備ですべてが決まります。ぜひこの記事を参考にして、よい逆質問で内定を勝ち取りましょう。

リージョンズでは、個々の企業・面接官の価値観や性格に合わせ、より実践的な面接の逆質問対策も行っています。北海道・宮城・栃木・茨城へのUターン転職をお考えの方はぜひご相談ください。

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