Uターン転職は難しい?職種や地方ごとの傾向と対策

Uターン転職は難しい?職種や地方ごとの傾向と対策

都心から地元に移り住んで働くUターン転職は、一般的な転職よりも難しいと考える人が多いようです。都心に比べて求人数が少なかったり、地方ごとのニーズや状況を詳しく把握できなかったりする点は、Uターン転職ならではの難しい点と言えるでしょう。

加えて、年代や職種による難しさや、地域性の違いなどがUターン転職では顕著に現れます。これらを理解した上で転職活動に望まなければ、Uターン転職は失敗に終わってしまうでしょう。

今回は、地方へのUターン・Iターン転職支援を行っているリージョンズが、Uターン転職の難しい点をさまざまな側面からお伝えし、成功へと導くヒントをご紹介します。

Uターン転職は難しい?

Uターン転職を検討する人が世代を問わず増えています。従来は実家の事情やこれからの生き方、働き方を考えて地元に戻るパターンがほとんどでした。しかしここ数年、新しい生活様式が浸透し働き方も多様化する中で、地方にいながらでも都心と同じ仕事ができることに魅力を感じUターン転職をする人もいるようです。

しかし、Uターン転職を検討するものの、実現するのは難しいと感じる人も多くいます。では、なぜUターン転職は難しいと感じるのか、まずは理由を探りましょう。

地方は求人数が少ないと思われているから

Uターン転職が一般的な転職と比べて難しいとされる最大の理由は、地方は求人数が少ないと思われていることです。

実際に、都心と比較すると地方の求人数はかなり少なく、その中で理想とする企業を見つけ内定を得ることは非常に難しいことでしょう。

しかし求人数は少ないものの、求職者一人あたりの求人数を示す有効求人倍率は、1.24倍(2022年5月)と求職者よりも求人数が多い状態です。さらに、地域によっては東京よりも有効求人倍率が高いところもあり、売り手市場であることは間違いありません。

求人の数だけを見てしまうと難しいと感じるUターン転職ですが、地元で働くことを本気で考えているのなら、その地域の転職市場の実態を把握しておいた方がよいでしょう。

給与が下がる傾向にあるから

地方に転職したら給与が下がるというイメージから、Uターン転職は難しいと考える人もいます。

一般的に都心よりも地方の収入は低い傾向があります。しかし地方にも、財務基盤が盤石だったり、東京と同じ給与テーブルを採用したりといった理由で都心と変わらない待遇を用意できる企業が多くあります。また、スキルや経験を買われて、地方への転職にもかかわらず大幅な年収アップを叶える人も珍しくありません。

地方に転職して給与がどうなるかは人それぞれです。どうしても収入を下げたくない場合は、地元のマーケット情報に詳しい転職エージェントに相談したり、慎重にリサーチを重ねたりなど、しっかりと対策しましょう。

経験が活かせる求人がないと思われているから

「地方にはこれまで積み重ねてきた経験が活かせる求人がない」と思われていることも、Uターン転職が難しいと感じる理由のようです。

都心と地方では求められるスキルが異なる場合もあり、専門分野でスキルを磨いてきた人ほどUターン転職で躓いてしまうことがあります。だからといって、未経験の職種にチャレンジすることは現実的ではないでしょう。

なお、同職種の経験があれば、未経験の業界であっても、これまでの経験を活かした転職が可能です。少ない求人であっても「異業種×同職種」というポイントで探していけば、納得のいく求人が見つかるかもしれません。

地方の情報を得るには限界があるから

Uターン転職をするときは、都心で会社に在籍しながら転職活動をする方がほとんどだと思います。居住地域内での転職活動とは状況が異なるため、遠い地元に頻繁に足を運ぶ訳にはいかず、情報収集のメインはインターネットになるでしょう。

しかし、求人というのは表に出てこないものもあり、インターネットからの情報収集のみでは限界があります。

Uターン転職は、転職サイトを利用するのはもちろんのこと、その地域に特化して転職をサポートしている転職エージェントに頼るなどして、非公開求人の情報を集めておいた方がよいでしょう。

Uターン転職を自ら難しくしている人の特徴

Uターン転職が難しいと思われる一般的な理由をお伝えしましたが、ここからは、転職希望者自身に起因する理由でUターン転職を難しくしているパターンをご紹介します。

Uターン転職で得たいものが定まっていない

Uターン転職をするきっかけは、都会の通勤ラッシュに疲れたからとか、家族との時間を増やしたいからなどそれぞれ理由があります。その場合、本来ならUターン転職で「自宅から車で30分以内」「残業が少ない」といった条件を最優先に転職活動をするでしょう。

しかし、転職活動を進めていく内に最優先の条件以外の「収入が都心にいる時とさほど変わらない」「資格が活かせる」といった、他の条件の優先度が上がってしまう場合があります。そうなると、Uターン転職で「最も得たいはずのもの」が得られないという事態が起こり得ます。

Uターン転職を成功させるためには、判断の軸を明確にしておきましょう。リージョンズ独自のフレームワーク「6つの軸」も活用してみてください。

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在籍企業の看板と自分自身の市場価値を混同している

都心の会社、特に大手有名企業に勤めている場合に起こりがちなのが、有名企業の看板を背負っている自分には、転職市場においても高い価値があると錯覚してしまうことです。

ある程度の年齢になると、責任のある仕事を任されたり役職がついたりして、職場における自分の価値が高まっていると感じるでしょう。有名企業ならば取引先との交渉もスムーズに進み、自信がつくこともあると思います。

しかし、自分が感じている価値はあくまでも有名企業の看板があってこそだと気づけないまま転職活動をしてしまうと、応募先企業からの評価にギャップを感じるかもしれません。Uターン転職を成功させるためには、自分自身の市場価値を客観的に把握することが大切です。

年代によって変わるUターン転職の難しさ

Uターン転職の難しい点は、年代によっても変わってきます。そこで、30代・40代のUターン転職はどのような難しさを抱えているのかを解説します。

30代のUターン転職はここが難しい

30代は、結婚して家族がいるという状態でUターン転職をする方もいるでしょう。そんな30代のUターン転職には、

  • ライフステージの変化が大きい
  • 子育てなどプライベートも忙しい
  • 子どもの就学を考えて転職のタイミングを検討しなくてはならない

といった難しさがあります。

一般的に30代は、結婚をして家庭を持ったり子どもが生まれたりとライフステージの変化が大きい年齢です。多くの人は、子育てなどプライベートな面も考慮して働き方を検討するようになります。

また、子どもが就学してからのUターン転職は転校が必要になるため、家族にかける負担が非常に大きくなります。そのため、地元に戻るなら子どもが6歳になるまでに……と考える人がほとんどです。子どもが生まれてからの6年間はただでさえ目まぐるしい日々のため、毎日の仕事と並行して転職活動をすることはとてもパワーがいるものです。

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40代のUターン転職はここが難しい

40代は、ある程度ライフステージの変化が落ち着き、仕事では役職を与えられるなど働き方が変わってくる年代です。そんな40代のUターン転職の難しさは、

  • 子どもにお金がかかり年収が下げられない
  • 家族の環境変化の負担が大きい
  • マネジメント経験が求められる

といった点が考えられます。

子どもは小・中学生に成長している場合が多く、手がかからなくなってきます。しかし、教育費やスマホの通信費、お小遣いなど必要になるお金が増えます。そのため、年収が下がることは許容し難くなるでしょう。また、Uターン転職が決まると子どもは転校することになり、子どもや配偶者の環境変化の負担が大きくなってしまいます

仕事の面では、プレイヤーとしてはもちろん活躍し、さらには後輩を育成するマネジメントポジションとして重要な責務を担うなど、求められるレベルが高くなります。転職活動を行う際は、その点もアピールできるように自身のキャリアを整理しておきましょう。

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職種別Uターン転職で難しいポイント

ここからは、職種ごとに異なるUターン転職の難しさについて解説します。

ITエンジニア

都心でITエンジニアとして活躍していた人の中には、上流工程で要件定義やドキュメント作成がメインのキャリアを積み、開発の経験がなく、そもそもコードを書いたこともないという人がいます。しかし地方では、プロジェクトマネジメントしかできないITエンジニアを受け入れる会社は少ないのが現状です。

地方には中小規模のIT企業が多いため、プロジェクトを推進しつつ、自分で手を動かすこともできるプレイングマネージャータイプが歓迎されます。開発手法や仕事の進め方も都心とは違う場合があるので、その違いに対応できる柔軟な姿勢は必要不可欠と言えるでしょう。

管理部門

経理や人事、総務、法務などを担当する管理部門の場合、大手企業では特定の分野だけを担当し、スペシャリストとしてのキャリアを歩むというケースが多く見られます。

しかし、地方の企業では複数の分野を一人で担当するということも珍しくありません。そのため、スペシャリストよりも、幅広い知見と多面的な視野をもつジェネラリストタイプが歓迎されます。

営業

地方には、会社の名前で仕事をとれるような営業ポジションはほとんどありません。ブランドが無い中で、個人としての真の営業力が問われます。

地方企業では、自身で試行錯誤して行動し、突破していく力をもつ人材が歓迎されます。都心の大手有名企業で働いていた人はそのギャップに戸惑うかもしれません。

経営幹部

50代や40代で転職をする人の中には、経営幹部のポジションでUターンを考えている人もいるでしょう。

しかし、CxOポジションは、転職サイトで「求人票」として表に出てくるものではありません。地方の経営者ネットワークをもつ転職エージェントにサポートしてもらうか人脈を辿るしかなく、募集企業を見つける段階から難しさを感じてしまいます。

地方別Uターン転職で難しいポイント

年代や職種以外にも、地方ごとの地域性によってUターン転職が難しくなることがあります。そこで、私たちリージョンズがUターン転職をサポートしている北海道・東北・北関東の地域性についてご説明します。

北海道

北海道の産業構造は、農業・水産業などの第1次産業と、卸売・小売業や飲食・宿泊サービス業などの第3次産業の割合が高く、製造業などの第2次産業の割合が低いという特徴があります。いわゆる「メーカー」と呼ばれる会社は全国平均の半分以下しかありません。その中でも工業系メーカーはかなり少なく、食品系のメーカーのウェイトが高い傾向があります。

そして、北海道の求人は札幌に集中していることも、Uターン転職に難しさを感じるポイントかもしれません。これまでの経験を活かし、納得できる待遇を求めたい場合は、札幌以外の都市では選択肢が限られてしまうという難しさがあります。

東北

東北地方は東日本大震災によって甚大な被害を受けた企業も多くありましたが、現在はそれを乗り越えた企業が意欲的にビジネスを展開しています。

また、東北大学は2020年に「スタートアップ・ユニバーシティ宣言」を行いました。国内大学初のベンチャー創出支援パッケージの創設により、東北発スタートアップ企業が増加しています。特に宇宙ビジネス関連のスタートアップが盛んなこともあり、仙台は宇宙開発の一大拠点として世界から注目を集めています。

北関東

北関東から東京は1時間ほどで通えてしまいます。北関東に移り住んだとしても、これまで通り都心で働ける環境があるなら、わざわざ地元企業に転職するメリットがないと考える人もいるでしょう。

北関東の特徴は、北海道とは逆で、メーカーが多いということです。メーカーエンジニアの経験があれば選択肢はたくさんありますが、それ以外の職種の求人は少ないのが現状です。

また、北関東には世界的に有名な企業が多く存在しますが、スタートアップ企業が少ないという特徴もあります。「活きのいいベンチャーで0→1の仕事がしたい」といった希望がある場合は、北関東では選択肢が限られるかもしれません。

Uターン転職の難しさを解消するならリージョンズへ

Uターン転職は、何のために仕事や住む環境を変えるのかといった目的を整理しておく必要があります。目的が曖昧になってしまうと、当初希望していた優先度の高い転職条件を見失い、希望する転職が叶えられない難しさがあります。

Uターン転職の軸がブレないようにするためにも、転職コンサルタントのアドバイスを受けながら転職活動を進めることをおすすめします。

リージョンズは、地域の企業、経営者とリレーションがあるため、独自のポジションを創出できる強みがあります。また、企業と候補者、それぞれの意向に合ったマッチング、提案を行い採用へと繋げることを得意とします。

「暮らしたいところで思い切り働く」を実現するため、リージョンズでは大都市圏から北海道・宮城・栃木・茨城へのUターン・Iターンを考える方のための転職支援サービスを行っています。今すぐの転職はもちろん、中長期でのキャリア構築のご相談も大歓迎です。

自分のキャリアも豊かな暮らしも手に入れたいという方は、ぜひリージョンズへお問い合わせください。

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