もうネタには困らない!転職面接ですぐに使える成功体験・失敗体験の極意

転職面接で「成功体験・失敗体験を教えてください」と問われることがあります。この質問の意図と回答のポイントを押さえておけば、面接官に好印象を与えることができます。

この記事では成功体験・失敗体験の考え方と伝え方のコツを紹介しますので、しっかり対策して面接に臨みましょう。

この記事を監修したコンサルタント

鈴木 絵理(Suzuki Eri)
大学卒業後、化学・精密機器関連商社の営業を経て、2005年に株式会社リクルート入社。札幌を中心に函館・帯広・釧路の企業への採用の提案、採用活動のサポートに従事。2012年にサービス業界に転職し新卒・中途採用を担当、年間300名ほどの面接を行う。2019年、リージョンズに入社。
保有資格:国家資格キャリアコンサルタント

企業が転職面接で成功体験・失敗体験を聞く理由

転職の面接では、成功体験や失敗体験を質問されることがありますが、面接官は単にあなたの実績や事実を知りたいわけではありません。「自社にメリットをもたらしてくれるか」「採用して大丈夫な人物か」を確認するために質問します。

具体的には、下記4点を確かめようとしています。

  1. 前職以前の成功体験を、自社でも再現できるか(再現可能性)
  2. 自分を客観的に見ることができるか(自己認識の度合い)
  3. 失敗したとき、どんな行動をとるか(行動特性)
  4. 改善や向上など次につなげようとしているか(事象のとらえ方)

成功体験 回答のポイント

成功体験は、結果や成果はもちろんのこと、成功に至るまでのプロセスを語り、転職後も同様の成果を出せるという再現性を感じさせることがポイントです。

成功体験の考え方

転職面接は職務経歴書の内容から質問されることが一般的です。

職務経歴書に記載している実績の中から、自分が応募したポジションに活かせるエピソードを成功体験として話すようにしましょう。面接の場で深堀りをされても明確に答えられるように準備をしておくのが大切です。

キャリアが浅く成功体験が少ない場合
第二新卒などキャリアが浅い方の場合、面接で語れるような成功体験は少ないかもしれません。その場合は、性格的な長所を活かした学生時代のエピソード(学業・サークル・アルバイト・趣味・社会活動など)も2つほど準備しておくとよいでしょう。

成功体験の伝え方

面接で成功体験を回答するときは、1分から長くても2分程度におさめましょう。

成功体験を伝えたいと思うと、当時の自分の気持ちや周囲の状況なども話したくなるかもしれません。しかし、面接官に全てを理解してほしいという気持ちを抑え、最も伝えたいこと(=プロセスと再現可能性)が確実に伝わるような回答を心がけてください。

成功体験の成果(結論)、成果に至ったプロセス(工夫・努力)を簡潔に話すことで、あなたが伝えたいことは十分に伝わります。もし、より詳しく知りたいと面接官が思ったら、追加で質問が投げかけられます。その場合は質問に沿って詳しく説明するとよいでしょう。

成功体験を回答するときの注意点

①話を盛らない

成功体験を話すとき、自分をより良く見せたいと考えてしまうかもしれません。しかし、本当の話であっても誇張しすぎるとリアリティに欠け、信用できない人間という印象を与えてしまいます

話の内容に少しでも違和感があると面接官は気づくものです。深く突っ込まれたときに答えに詰まるような表現は控えましょう。

②成果よりもプロセスに重きを置く

難易度の高い成功体験や、わかりやすい成果を語ることは選考において有利に働きますが、単純な自慢話に聞こえないよう伝え方には注意してください。

成果はできるだけ数字などを用いて事実ベースで話し、どんな工夫や努力をしたのかというプロセスを自分の言葉で語りましょう。「そのプロセスなら自社でも再現してくれそうだ」と面接官に思わせることがポイントです。

③客観的な視点を忘れずに

成功体験に客観性をもたせると説得力が増します。社内でどのような評価を得たのか、業界内ではどうなのか、相対的な難易度などを盛り込むと良いアピールになるでしょう。

④職務経歴書の文言そのままは避ける

面接官は職務経歴書を見て「もっと詳しく知りたい」と思ったことについて面接で質問します。そのため、職務経歴書の文言をそのまま回答することは避けましょう。

また、職務経歴書には重要な情報やアピールしたいことだけを記述してください。さほど重要でない情報はコンパクトにまとめるか思い切って削ってしまうのも良いでしょう。

一から十まで詳しく説明しすぎないようにメリハリをつけることを心がけてください。

失敗体験 回答のポイント

失敗体験を聞かれると身構えてしまうかもしれませんが、失敗の内容は重要ではありません。大切なことは、失敗をどのように捉え、何を学び、自身の成長につなげたかということです。

失敗体験の考え方

経験やスキルの習熟度の低さが招いた失敗を思い出してみましょう。失敗の原因を自分なりに分析し、具体的な対策を行ったエピソードを整理してください。同じような失敗を未然に防止した事例があれば尚良いでしょう。

失敗体験の伝え方

成功体験と同様に、失敗体験についても1分から2分程度で回答しましょう。

応募企業が求めている経験や人物像と照らし合わせ、アピールにつながるように「失敗の事例→原因の追究→解決策の検討と実行→改善の成果」という順序で話すとスムーズです。

失敗体験を回答するときの注意点

①業務に関係する失敗体験を語る

失敗体験で注意したいことは、業務に関係する失敗体験を話すということです。

営業ならば顧客折衝におけるエピソード、プロジェクトマネジャーならばプロジェクトの進め方におけるエピソードなど、「本業」での失敗体験を語るように心がけましょう。そうすることで、自身の業務に関する失敗からの成長ストーリーの具体性が増し、面接官へのアピールに繋がります。

②失敗の話だけで終わらない

失敗した話だけで終わる、学び・成長のエピソードがない回答だと、失敗から学べない人・失敗を成長につなげられない人というマイナスの印象を与えてしまいます。

失敗は成長のきっかけに過ぎません。成長を伴わないエピソードは避けるなど、「失敗を学びや成長の機会と捉えている」というスタンスを忘れないようにしましょう。

成功体験・失敗体験が思いつかないときは

大きな実績でなくとも、自分なりに工夫や努力を重ねてよい結果を出したことが成功体験になります。

また、自分では取るに足らないことだと思っていても、他者から見たら素晴らしい成功体験ということもあり得ます。上司からのフィードバックを思い出す、同僚に聞いてみるというのも良いでしょう。

失敗体験が思いつかない場合は、「計画・予想していたほど良い成果ではなかった」という経験を考えてみましょう。そこで何に気づき、どんな改善や工夫をして結果を向上させたのかを語ることができれば、失敗からの成長エピソードとして筋の通った話になります。

転職面接における成功体験・失敗体験のまとめ

成功体験・失敗体験は転職面接における定番の質問であり、しっかりと準備をして臨めばアピールにつながります。考え方や伝え方に悩んだらプロの手を借りるのもひとつの方法です。

リージョンズでは一人ひとりの成功体験・失敗体験から、面接でどのように伝えると良いか、個別具体的なアドバイスも行っています。北海道・宮城・栃木・茨城にUターン転職をお考えの方はぜひご相談ください。

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R鈴木 絵理 | 転職ノウハウ | 面接対策

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