私のような存在が当たり前の世界をつくりたい|陳 華儀

日本で働きたいという思いを2016年リージョンズへの転職で叶えた陳さん。いつも明るくパワフルでリージョンズの太陽のような存在です。

「世界中のどこでも活躍できる人材になりたい」と意気込む陳さんの熱い思いについてインタビューしました。

陳 華儀(Chen Huayi)
台湾省台南市生まれ。国立中興大学法学部卒業。在学中にエントリーした台湾国内の日本語スピーチコンテストで優勝経験を持つ。2012年にユニクロ台湾へ入社。半年後、35名規模の新店店長に着任。桃園、高雄で一店舗ずつ経験後、台湾本社のFRMIC(経営変革センター)に異動。全社約3000名の社員教育を担当し、店長候補の採用・育成にも携わる。2016年にリージョンズ株式会社へ海外人材コンサルタントとして入社。第一号の外国人社員として、代表の高岡とともに海外人材事業を立ち上げ、全世界のネットワーク作りに貢献。海外事業の一時休眠により、現在は国内紹介事業のコンサルタントとして従事。

世界で活躍できる人材を目指して

── もともと日本で暮らしたいという思いをお持ちだったそうですね。

日本が好きだったので、ずっと日本で暮らしたいと思っていました。大好きな日本のアーティスト(KinKi Kids)をきっかけに独学で日本語を学んでいたりもして。学生時代には日本人との交流のイベントや、沖縄での短期ホームステイも経験しました。

しかし、旅行感覚で来ることと日本で暮らすことは全く違います。日本への興味が深まるにつれて、もっと日本を知りたい、日本で仕事・生活をしていきたいと感じるようになっていました。

── 日本で働くことを具体的に意識したきっかけはありますか?

前職(ユニクロ台湾)での経験を通して、「世界中のどこでも活躍できる人材」になりたいと思うようになったことがきっかけですね。もともとユニクロ台湾には、幹部候補生として経営視点が養えることと、将来日本で働くチャンスもあることが決め手で入社しました。

実際に転機になったのは、店長のコンベンションや研修で東京に何度か行く機会があり、そこでグローバルで活躍する社員がたくさんいて刺激を受けたことです。当時私は26歳でしたが、人生は1回きりで、今しかできないこともある。そこで、自分も生まれ育った台湾を飛び出して、世界に視野を広げたいと本格的に考え始めました。そして海外に行くなら、やっぱり大好きな日本でチャレンジしたいと思ったんです。

── 前職の経験が陳さんに大きな影響を与えたんですね。

実はキャリアコンサルタントという仕事に興味を持ったのも、ユニクロ台湾の経験からでした。

ユニクロ台湾では店長経験後、本社で採用・社員教育を担当していました。その仕事の中で、新入社員がみるみるうちに成長して、ものすごい活躍をする姿を目の当たりにしたんです。人は原石のように、磨けば磨くだけ輝き、無限大の可能性があると本気で感じていました。一人一人に寄り添い、強みや価値観を整理しながら、一緒に人生を考えていきたいという思いもあり、そういう意味ではキャリアコンサルタントに近いことを当時からしていたのかもしれません。

── その中で、リージョンズのことはどうやって知ったのですか?

リージョンズを知ったのは、SNSで繋がっていた高校時代の先生の投稿がきっかけでした。先生がSNSで「北海道で良い求人があります、興味があれば連絡ください」と投稿していたのをたまたま見かけて、私はすぐに連絡を取りました。

後から聞いた話ですが、実はリージョンズもちょうどこの頃に台湾への展開に目を向け始めていたみたいです。

── ご縁を感じるお話ですね。入社の決め手はありましたか?

一番大きいのは仕事内容ですね。個人のキャリア支援と企業の採用支援、その両方を経験できることが魅力でした。私は、個人のキャリアと同じくらい、企業や組織にも興味があるんです。ユニクロ台湾で、人の採用を通して企業がどんどん成長していくのを間近で見てきましたので、企業の力になりたいという気持ちが強いんだと思います。

また、海外事業の立ち上げに携わることができる点も魅力でした。台湾に貢献したいという気持ちも当然ありますし、海外事業を通して、大好きな日本と台湾の間をつなぐ架け橋になりたいと思ったんです。リージョンズが提唱する「暮らしたいところで思い切り働く」のロールモデルになって、私と同じような思いを持つ人をサポートしていきたい、これは私にしかできないことだと直感しました。

海外事業での経験は今も形になって残っている

── 海外事業の立ち上げ担当として入社された陳さんですが、入社後はどのような仕事をされましたか?

まずは事業基盤を作るため、台湾をはじめ世界中を飛び回って、大学とリレーションを作ったり、学会に参加したりしました。

海外事業はリージョンズの国内の人材紹介事業と異なり、主に日本語を専攻している新卒学生を対象にしていたんです。みんな日本のことが好きで、チャンスがあれば日本で働きたいと思っているけど、どうすれば良いか分からない。そうした学生に、まずはリージョンズという存在を知ってもらいたかったんです。日本の企業の代わりに、自分が発信していけば、海外の人に魅力が伝わるはずと信じていました。

── 2019年にはいよいよ台湾支社が開設されましたね。

日本と台湾を行き来しながら時間をかけて準備してきたので、本当に嬉しかったですね。その間も、海外事業のホームページを作ったり、SNSの運用をしたり、実際に転職支援できた方のインタビュー記事を作ったりと、私たちの仕事を知っていただく取り組みを高岡さん(編注:リージョンズ代表取締役 高岡幸生)と相談しながら実践していきました。

いよいよ拠点が設立され、台湾拠点での面談も開始し、さあ事業を本格的にスタートさせようとしたところで、新型コロナウイルスの流行が始まりました。ようやく走る準備ができたのに、何もできずに時間だけが過ぎていく日々が続きました。

── 悔しさもあったのではないでしょうか。

台湾との往来ができなくなり、予定通り事業を進めることができないもどかしさは常に感じていました。悔しさももちろんあり、もしかしたらこれまでやってきたことが無駄になってしまうのではないかと悩んだこともあります。明るい気持ちを保てない時期もありました。

それでも、私は何のために仕事をしているのかに立ち返ることで、自然と前向きになれますね。海外事業は諦めたくないという思いもありましたが、このまま立ち止まっていても仕方がないと、一時的に休眠という選択をすることになりました。

── 休眠ということになりましたが、海外事業は陳さんにとって大切なものですよね。

海外事業をやってきたからこそ得られたものもたくさんあります。実際に私のサポートで日本へ転職することができた方がいますし、その人たちとはいまでも連絡を取り合っています。

また、いつかは日本で働きたいと思い続けている海外の人とのネットワークも続いています。海外事業を通して出会った高尾さん(編注:当時、北海道大学の学生で海外に留学中だった)は、リージョンズのインターンシップに参加してくれました。海外事業をきっかけにリージョンズへ興味を持ってもらい、新卒採用に結び付いたこともあります。悔しい思いもたくさんしましたが、内容をひとつひとつ紐解いていくと、決して無駄にはなっていない。現在でも形になって繋がっているものがあると実感できました。

こうして積み上げてきたものをベースに、私自身もまた近い将来、海外事業を再スタートさせたいと思っています。

自分の存在で少しでもプラスに変わって欲しい

── 現在は日本国内の紹介事業に従事されていますが、コンサルタントの仕事はいかがですか?

海外事業ではありませんが、個人のキャリアと企業の採用に携われている点は変わりません。転職希望者と企業の力になれた瞬間、その一瞬一瞬にとても喜びを感じています。

先日も、採用が決まった企業に対して、私がついはしゃいで「嬉しいです!」とお伝えしたとき、採用担当の方も同じ温度感で「本当に助かりました!」と応じてくださったときは距離が縮まった気がして嬉しかったですね。

それから、転職先が決まった方からも、「今までこのようなエージェントと出会ったことがありません。このように仲良くなるのも想像していませんでした。ご縁に感謝します」と言われたことがありました。こうして気持ちが通じ合って喜びあえるところは、世界共通なんだなって実感しました。

── 相手の気持ちをとても大切にされている陳さんですが、仕事をする上で大事にしている事はありますか?

自分の存在が相手にとってプラスになるか、自分が相手のために何かできることはないか、ということをいつも意識しています。少しでも力になりたい、それが全てですね。

たとえばひとつの商談でも、せっかく時間をいただくのだから、自分がいることによってその人の中で何かがプラスに変わって欲しいと思います。面談の場でも、私と話して少しでも元気になるとか、明るい気持ちになってくれたら嬉しいです。皆さんが仕事で実現したいことはもちろん、人生でかなえたいことも実現できる、そんなサポートをしていきたいですね。

── 今後はどのようなコンサルタントになりたいですか?

全ての能力を磨いていかなければならないと思っています。特に相手の言葉の表面的な部分だけでなく、その裏にある真意まで汲んでいけるコンサルタントになりたいですね。今は企業とも転職希望者とも、ほぼすべて日本語でコミュニケーションをとっていますが、母国語でないからといって言い訳はしたくありません。スタートラインは皆さんと同じという気持ちでやっています。

私のような存在が「当たり前」の世界をつくりたい

── リージョンズの印象はいかがですか?

入社してからずっと思っているのは、皆さん真面目で、真剣で、仕事に一生懸命向き合っているということです。また皆さん個性的で、趣味もバラバラですが、思いやりがある方々が集まっていると思います。そこが一番好きなところですね。

会社全体としても、創業からもうすぐ14年になり、普通なら停滞しがちなところを柔軟に変化していこうとしています。個人の裁量権もあり、挑戦しやすい環境ということもポイントです。一方で、個人が自由に動きすぎているので、仕組みづくりなどこれから更に力を入れていく必要もあると思います(笑)

── 陳さんのモチベーションの源泉はどこにあるのでしょうか?

人生一回しかない、という意識が強いですね。この一瞬は二度とくることはありません。大学時代に父を亡くしたとき、もっと会話しておけば良かったととても後悔しました。それ以来、後悔する人生は送りたくないと思うようになったんです。明日どうなるか分からないからこそ、いま自分に起こること全てに真剣に向き合うつもりで生きています。

自分が愛する人、自分を愛してくれる人、これまで関わってきた皆さんに感謝しながら、全力投球していきたいですね。真剣に「生きるべき」というよりは、自分の意志で、真剣に「生きたい」と思っています。

── 休日も活発に過ごされているとか?

時間を無駄にしたくないので、休日も何気なく過ごすのではなく、意思を込めて過ごしたいんです。今日、今週、今月はこれをやりたいと目標やスケジュールをちゃんと組んでいます。思うようにいかないことも多いですが……(笑)

日本に来たばかりのころ、知り合いもいませんし、せっかく自然豊かな北海道に来たからにはアウトドアも積極的に楽しみたいと思っていたんです。そのため入社してすぐに社会人サークルに入り、そこから登山にはまりました。そのころはほぼ毎週山に登っていましたよ。

頂上にたどり着くまでは本当につらくて、どうしてこんなに自分で自分を苦しめようとしているんだろうって思ったりもするのですが、いざ頂上へ辿り着くととても気持ちがいいんです。頂上という目標があるので、どれだけ苦しくても頑張れる、そういう経験は仕事をするうえでも活きています。

── 今後実現したいことを教えてください!

仕事もそれ以外でも、どんどん新しいことをやっていきたいです。登山も同じ山ばかりではなく違う山を登りたいし、行ったことのない国へ旅もしたいし、新しい人とも出会いも大切にしたいですね。

今は一時休眠していますが、海外展開もまた挑戦します。私のように、台湾からきて普通に日本の会社で働いていることは、まだ珍しいと思われることが多いかもしれません。しかし、テレワークも進んでいる今、世界のどこにいても仲間として一緒に働けるようになってきています。いずれは私のような存在が、企業にとっても、転職希望者にとっても、「当たり前」になっていく世界をつくっていきたいと思っています。

これからの世界では多様性が尊重され、個性を発揮することが当たり前になっていくでしょう。どのようなバックグラウンドであっても同じ環境で仕事ができ、一緒に人生を共に過ごし、支え合っていく、そんな価値観をどんどん広めていきたいと思います。

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