「大石さん、仙台ってどうなんですか?」

UIターン転職を考える皆さん、こんにちは。
リージョンズのコンサルタントの大石です。
今日は、こんなタイトルをきっかけにお話ししてみたいと思います。

私たちは皆さんのUIターン転職を支援させて頂くことが業ですので、だいたい2週に1回程度のペースで個別の相談会を設けています。
実は今回のタイトルは、その場で、私がもっとも問いかけられる言葉です。
「仙台ってどうなんですか?」です。
最近は、少し、表現が変わって「コロナの後、って仙台ってどんな感じなんですか?」ですね。

「どう?って言われても……(笑)」なんてイジワルな風には全然思っていなくて(笑)、皆さんが何を言わんとしているかは、大体分かっているつもりです。
つまりは、こんな感じだと思ってます。

「転職、っていうかUターンを考えてはいるんだけど、大学の時から地元離れちゃってるし、全然地元のことが分からないんですよね。就活の時に地元の情報も一瞥したけども、あまりやりたい事が見つけられなくてそのまま首都圏で就職してしまったし、地元の友達は『良い仕事無いよ』っていうし、転職サイト見ても自分もそうかなー、って思っちゃうんですけど、実際のところどうなんでしょう?本当は戻りたいんですけど……(ていうか、やっぱ諦めた方が良いのかな……)」

と、おおよそこれ位の想いや気持ちが詰められた発言が
「仙台ってどうですが?」
という言葉であることを、理解しているつもりです。

そんな訳なので、仙台での転職を考える皆さんが最も気にしているこの点について、普段はその場で回答してますが、今日は一旦それを文章にまとめてみました。

結論:良いポジションはたくさんある

まず、結論。

良いポジション、たくさんありますよ(笑)。
なにより、生まれています。とお答えしておきましょう。

以下、私見と感覚に基づいてザクっと分類しつつ、お話します。

その①スタートアップ

最も感じることは、スタートアップのセクターの隆興ですね。

東北に限らず、世の中的な機運もあると思いますが、ここは特に東北は力を入れて作ってきた領域のような気がします。結果的に求人も豊富になってきています。

先月(2022年2月)も、スタートアップのアクセラレートイベントであるTGA(Tohoku Growth Accelerator)が盛大に開催されましたが、特にこの10年「産官学金」の各セクターのプレイヤーの努力により、東北スタートアップのエコシステムは確実に大きなウネリになっています。

弊社が参画させて頂いているものには、仙台市の事業である「仙台未来創造企業創出プログラム」がありますが、これは、仙台市が仙台市を含む広域都市圏において、上場を目指す(主に中小)企業(現在は12社)を事業年度を跨いで徹底的に支援する、というもの。
このエリアにおける魅力的な企業創造と、その企業の採用力強化のための支援策となっています。

cf:仙台未来創造企業プログラム(仙台市HPにリンク)

弊社が採用支援させていただいている企業もありますが、下記は、その内の代表的な2社のインタビューのリンクです。是非、御覧ください。
【社長インタビュー】株式会社ワイヤードビーンズ
【転職者インタビュー】トライポッドワークス株式会社

また、最近では特に、世界に冠たる学府である東北大学からのビジネスの萌芽はいよいよ注目かもしれません。宇宙開発関連のスタートアップなど、昨年来大きな動きが出てきていますし、私たちのところにはまだ表に出せない情報も含めて寄せられ、企業さんとの打ち合わせが始まっていたりします。

その②地元大手企業

地元を代表する企業は数多くありますが、私が現状の東北の変化を強く感じさせる事例として、東北電力さんなどは分かりやすいかもしれません。

東北電力さんは、昨年、自社が2030年までに目指す姿を、新しい経営ビジョン「中長期経営ビジョン」としてまとめ、発表しています。内容は、これまでの電気供給事業の枠を超えた「『スマート社会の実現に向けた事業』へのビジネスモデルの転換」を謳いあげたものになっています。

2021年に売上高にして2兆円の、東京以北で最も巨大なインフラ系企業である同社が、新たな事業領域への舵切りを標ぼうした事を私には非常に象徴的に捉えていますが、採用に関わる各論で言えば、こういった「新たな取り組み」に対応するための「従来とは異能なタレント」へのニーズが出てくるなどの変化が起きている、ということは皆さまにとっては機会になるかもしれません。

その③地元企業

はたまた、既存の地域企業についても、動きは活性化しています。

例えば、地場企業の合弁になる「仙台reborn株式会社」による「アクアイグニス仙台」が被災エリアの仙台市沿岸に開業する、など地域に新たな息吹が吹き込まれています。これら、震災を経験した方々、地元のタレントがこの10年で蓄えてきた力や思いの発露を感じさせてくれるものです。

ちなみに、アクアイグニス仙台の運営を担うのは、弊社インタビューにも登場頂いている、株式会社福田商会の若き経営者、福田大輔さん(40代)です。

【社長インタビュー】株式会社福田商会
※今思えば「新しいビジネスチャンス」を語っているのも印象的ですね……。

なお、宮城県の経営者の平均年齢は60.6歳(2021年帝国データバンク調べ)。過去30年にわたって右肩あがりで上昇し続けています。70歳代でバリバリ仕事をしていらっしゃる社長のお知り合いも多いので、私の感覚ではもう少し高い感覚です。

で、この後何が起きてくるかというと、社長の交代、いわゆる「事業承継」です。というよりも、もうかなり始まっているのですが。これにより、少し前から30~40代の2代目・3代目社長や、その予備軍の方々にバトンが渡され始めています。

そして最も重要なことは、この30~40代の最も脂がのっている経営層の方々が、20~30代のビジネスキャリアにおいて若くして被災し、その後の辛い時代を、色んな事を感じながら過ごし、地域や、域外のビジネス環境に向き合ってきた、という事です。この方々には、並々ならない成長意欲とアイディアが沢山あります。やりたいことも沢山あり、かつ力が漲っています。上述の福田さんなどもその一人と思っています。ゆえに、自分とともにビジネスを変えていけるタレントを渇望している、これが現状です。

まとめ

今年は、2022年。先の大震災から11年を迎えます。そして、私たちが仙台に拠点を構えて11年だったりもします。

つまり私たち(および私)は、震災後のこの10年マーケットに居てこの地ばかりを見続けてきた訳なんですが、上述した通り、私は、今、このエリアに力が漲っていると思ってます。地域や、その担い手の方々から離れているとなかなか見えてき辛いと思うのですが、この10年、このエリアでは着実に色んな事が動いてきています。

東北はよく、高齢化・人口減少による課題先進地域と言われますが、私は震災後のDecadeを経て新たなスタートを切った新生・東北がいよいよ狼煙を上げ始めるような予兆をビジバシと梶ています。というか、今日もまた花開いているの見ています。そこにはみなさんのように、蓄えてきたビジネスキャリアと地域への想いを持った方々への場もまた、毎日生まれています。私がお伝えしたいのはその事です。

現地にいないと分からないことも多いので、この辺をお話しすると皆さんビックリされるのですが、ご面談させて頂く際には個別の企業情報を含めて(結構、いくらでも(笑))お話出来ると思います。

是非、お気軽にお声がけくださいね。
では、今日はこのへんで。

記:大石 豊(プロフィール